我が国、地域の持続可能な発展を実現する
サステナブル工学専攻

サステナブル工学(Sustainable Engineering)は広範な工学分野を基盤としていることから,多様な工学分野の要素技術を統合しインテグレートして活用するシステム思考を涵養する必要があります。例えば,航空機の製造においてはエンジン,ボディ,空調,制御システムなど,機械,電気電子,材料などの各分野の技術を最適な状態に統合することが求められ,各分野の専門知識だけではなく,様々な分野の知識・技術を有機的に結びつける能力が必要となります。このため,幅広い工学分野の知識が要求されるが,このような要求にこたえるには,大学間の枠を超えて力を結集させることが必要です。

秋田大学大学院理工学研究科では,理工系分野の高度な専門知識・技術を原理的なところから体系的に修得して実社会に活用・展開する理工学分野の教育研究が行われています。一方,秋田県立大学大学院システム科学技術研究科では,システム思考を身につけ,創造力と統合力に秀でた次代を担う高度技術者の育成を目標に掲げて工学分野の教育研究を行っており,特に経営工学の観点からサステナブル工学へのアプローチが可能です。

両大学院が共同で大学院を設置することにより,サステナブル工学研究の中核形成が可能となり,機械工学から経営工学までおよぶ広範な知識を基盤として,現在の地域産業が直面している諸問題の解決に寄与できる人材の育成が可能になります。本専攻を修了した学生は,特定の事業分野を超えて広い視野から持続可能な社会の構築に寄与すること,又は環境に配慮しつつ地域産業の発展に寄与することなどが期待されます。

大学院博士前期課程組織図

共同大学院の主な特徴

  • 秋田大学と秋田県立大学の両大学に在籍することになります。
  • 秋田大学と秋田県立大学の両大学の施設等を利用できます。
  • 秋田大学と秋田県立大学の両大学で開講される共同大学院の講義を受講できます。
  • 秋田大学と秋田県立大学の連名による修士(工学)の学位が授与されます。

専攻のデータ